今年から新NISAも始まり、投資を始めるには良いタイミングです。
色々な本や記事を見ると必ず出てくるのが米国株式のインデックスです。
とりわけ、人気の銘柄(ファンド)は
- 「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」
- 「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・VTI)
です。
どちらが良いのか悩む方が多いかと思いますので、今回、投資信託説明書(交付目論見書)をもとに徹底比較してみました。
(本ページは2023年1月9日現在楽天証券HPに公表されているeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と楽天・全米株式インデックス・ファンドの投資信託説明書をもとに執筆しています。使用開始日はそれぞれ2023.7.25、2023.10.19になります)
1. 各ファンドが目指す目標
各ファンドが目指す目標は、投資信託説明書(交付目論見書)によると以下のとおりとなっています。
ファンド名 | 目標(目的) |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | S&P500指数(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果をめざします。 |
楽天・VTI | 当ファンドは、米国株式市場の動きをとらえることを目指して、CRSP USトータル・マーケット・インデックス (円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行います。 |
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は『S&P500』、
「楽天・VTI」は『CRSP USトータル・マーケット・インデックス』
に連動するよう運用されています。
では、『S&P500』と『CRSP USトータル・マーケット・インデックス』は
どちらが優れているのでしょうか。
2. 各ファンドが目標とする指数の成績
『S&P500』と『CRSP USトータル・マーケット・インデックス』
結論から言うと『S&P500』の方が成績が良いです。
googleで検索をかけ、比較すると以下の結果となっています。
2011年1月28日を0として、2024年1月5日までに
どれくらい成長したかを示しています。
『S&P500』は268%
『CRSP USトータル・マーケット・インデックス』は232%になります。
どちらもものすごい成長を見せていますが、
『S&P500』の方が成長していることがわかります。
グラフからも『S&P500』が『CRSP USトータル・マーケット・インデックス』を常に上回っていることがわかります。
3. 運用管理費用・手数料
次に運用管理費用・手数料について見ていきます。
運用管理費用については以下のとおりであり、
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の方が管理費用が低い結果となっています。
ファンド名 | 運用管理費用 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 日々の純資産総額に対して、年率0.09372%(税抜 年率0.08520%)以内をかけた額 |
楽天・VTI | 実質的に負担する運用管理費用※:年0.162%(税込)程度
※ 投資対象とする投資信託証券における報酬を加味した実質的な信託報酬の概算値です。この値は目安であり、実際の投資信託証券の組入状況、運用状況によって変動します。 |
手数料については、
両ファンドの目論見書には
「保有金額または保有期間等により異なるため、あらかじめ合計額等を記載することはできない」旨あり、比較することはできませんでした。
4. 結論
成績、運用管理費ともに「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の方が
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」より優れているという結果となりました。
ぜひ「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に積立を行い、
効率的な資産形成を行いましょう。